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英蟯虫:1987:年末
Date 2003/9/5.
■ロータリーに乗れずに死ねるか■
「ロータリーに乗れずに死ねるか」と今でもそう思って生きている。
ロータリーとは自動車に搭載されるエンジンの事でありそれはすなわちRX-7と同じ意味なのである。
まぁサバンナとか最近ではRX-8も同じ範疇に入る。
勿論今までRX-7を自分自身で所有したことなど無いが数度は所有する直前まで行ったり
試乗車を運転したことはある。
FCはマツダのディーラーに出向き試乗させてもらった。
FDは団長様のWest号の助手席に乗せてもらったことがある。
そして数年に一度ロータリー病が再発する。
これはまたいずれその病気の事をまとめてみたい。
型式で言うとSA22Cと言うのが正しいのだろうか?
つまり昭和53年式初期型RX-7で或る年の年末
GT (Ground Touring)に出かけたことがある。
車の所有者は実弟でまた旅の相棒も彼であった。
行き先は四国。
あの時生まれて初めて四国に渡った。
それもロータリーで。
祖谷渓、大歩危、小歩危を経て土佐の高知、そして桂浜へ行った。
以後頻繁に四国に渡るようになった。
大歩危駅の駐車場に車を停めて寝袋にくるまって寝たが明け方
あまりの冷え込みに目が覚めた。
残り少ないガソリンを気にしながらエンジンをかけた。
四国の山道のコーナーを気持ちよく旋回していくRX-7であったが
絶えず燃料の残量との勝負であった。
年末でもありなかなかガソリン・スタンドに恵まれなかった。
(実際に泊まったのは小歩危駅で朝起きてから大歩危駅まで
移動したのかもしれない。いずれにしても記憶が曖昧である
駄菓子菓子金が極端になかったあの当時、一体何を食べて
凌いでいたのだろうか?記憶に無いところをみるとロクな
モノを食べていなかったのであろう。多分プリムスがグループ内で
標準装備化される前であったので青いガス缶のコンロで
何か調理していたのであろう。そういえば桂浜では土佐鶴を
冷やで飲んだことを思い出した。)
その翌年の初日の出を撮った筈である。
イメージとしては当時流行っていた時代劇”破れ傘刀舟”のエンディングを意識していた。
桂浜で初めて坂本龍馬の像に出会う。
また元旦から土佐犬と少しだけ戯れた。
正直言って肉体的に敵わないと当時思った。
それだけの凄味と貫禄が横綱の土佐犬にはあった。
実は話はここから始まるである。
【本頁つづく】
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