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英蟯虫:2003:
Date 2003/7/20.
■闘牛場で逢おう!■
ある週末スイス・マフィア達と国境の南の闘牛場で逢おう!とうことになった。
傍らでそれらのやり取りを聞いていたマイノリティは顔をしかめて言った。
「動物を殺すのは好きじゃない!」と。
(延々と屁理屈を垂れ流したが割愛する)
普段から屁理屈をこねまくるマイノリティに思わず
「この国の人間は動物が死んだり、動物を殺したりするとギャーギャーわめき散らす
くせに人間を殺すのは平気で、余所の国まで行って爆弾落として人間を殺すのは
全然気にしていない」と言い返してしまった。
もっと言いたかった事があったがそれは腹に含んだ。
こんな屁理屈野郎と政治絡みの話をしても時間の無駄だからだ。
本当に言いたかったことは
「おまえらのインチキ政治団体の圧力のせいで俺の故郷にある別の町が壊滅してしまったのだ」
ということである。
まして闘牛は動物虐待でも無い。
元々はスペインの国技である。
ましてや屁理屈野郎の生まれた国で開催される闘牛であろうが!
お前の場合はただの似非白人なんだよ!
さて週末。
スイス・マフィア達とはまた別にこちらも別の意味である人物と闘牛場で密談することになった。
最近の経緯からして舞台としては出来すぎているではないか!
まぁこちらが考えている程の意味をくみ取ってはくれないと思うが、そこは気持ちの問題である。
昔は教会の懺悔室の前で待ち合わせをしたりした。
【話は逸れる】
うーちゃんとMM-2とで最初に闘牛を観に行ったのはもう8年も前のことで
場所はポルトガルであった。
ポルトガルの闘牛は数世紀前から牛にとどめを刺さない闘牛になったしまったらしい。
理由は10何世紀に断末の牛が王子だか皇太子だかが居た貴賓席に雪崩れ込み
その王子だか皇太子が死んでしまったことに起因し
王様だか皇帝だかが以後「とどめをさしてはいかん!」ということになったと聞く。
(ポルトガル人から聞いた話なので定かではない)
その後スペインに行く機会があったが闘牛場には行ったもののシーズン・オフのため 【余談】 左となりのカップル!兄ちゃんは闘牛を観ないで彼女の横顔ばかり見つめていた。 右斜め前の若い別嬪さん:昔の石原真理子に似ていたと思った。
闘牛は開催されていなかった。
スペイン式の闘牛を最初に観たのはもう2年前になる。
今回は3回目ということになる。
【話は戻る】
スペイン式の闘牛は約2時間半の間に牛が6頭くらい出てくる。
先ずマリアッチ(楽隊)が歌と演奏を行い開会を宣言する。
そしてマタちゃん(闘牛士)の紹介が行われる。
プロモーターの息のかかった別嬪のねぇちゃんが屋根の無い車で
場内を2周する。
牛が出てくる。
最初はグルグルと周回を繰り返す。
馬に乗ったオッサンが出てきて槍で牛の背中を一突きする。(これにブーイングをする観客も多い)
次にマタちゃんの下っ端が数本の刃物を牛の背中に刺す。
最後に取りのマタちゃんが弱った牛に最後の勝負を仕掛ける。
この時は最後の最後まで刀剣を刺さない。
どれだけ華麗に牛と闘うか?というのが見せ場である。
最後の最後に取りのマタちゃんが刀剣を一刺し!
その場で牛の動きは止り、しばらくしてその場にドテッ!と倒れる。
(今回の闘牛はどれもこれも華麗には闘っていたが最後の一刺しがよくなかったようで
牛はその後暴れ続けたり、別の人間にとどめを刺してもらったりで、苦しんで死んで行った
牛が大半であった)
そしてまた次の牛が出てくる!という繰り返しである。
取りのマタちゃんにもランクや人気があって回を追う毎に牛も元気になれば
取りのマタちゃんも華麗な人気マタちゃんが出てくる。
【さて】
月曜日になった。
スイス・マフィア側から我々の密談場面をパパラッチした画像が送られてきた。
連中はこちらが闘牛場を密談場所に指定した意味を理解していたようだ。
その画像には”○○の闘牛”そして”(手には)ビール?”と書かれてあった。
*○○には我々の組織名が入れられてあった。
スイス・マフィアども(最初の一頭がとどめを刺された一瞬)
他の観客たち
一番人気のマタちゃん
最後の一刺し!
最後の一刺し!
牛は突進の際に目標到達時点で最高速に達し、同時に角(頭)を一番低い位置から上にあげる。
全部で6頭ということは最後の一刺しを撮る機会は6回しかなく
フィルムで言うと6コマである。
このショットが一番マシだったと思うが残念ながら次のコマと被っていた。
取りのマタちゃんが刀剣を構えると最後の闘いが始まる。
急所を外した悪い例。刀剣は先端しか入らず牛は長い苦しみを味わう。
日向席と日陰席ではチケットの価格が異なる。
勿論日向席の方が安い。
前回は手配した人間がケチって日向席であったのでそれなりの階層の人間しか周りにいなかった。
今回自らチケットを買ったので日陰席のリング・サイド・前列4(死)列目であった。
やはり日陰席のリング・サイドだけあって観客の階層が異なった。
最前列にはハナバ産の葉巻をくわえた一見遊び人風の兄ちゃん団体(どうみても麻薬トラフィック関係者)
そして不倫のカップルや支配者階級ども。
階層という言葉は嫌いなのだが現存する事実であるので仕方がない。
こちらはどうも怪しい関係の男と一緒であった。
ちなみに勝負パンツの色は薄いピンクであった。
(思わず「彼女が髪を指で〜」というサザンの歌詞が思わず出た。ちなみに歌のタイトルは「栞のテーマ」)
翌日知った事だがあの日は暑く外気温が摂氏41度に達していたと言う。
後には飲み続けた麦酒瓶だけが、残された。
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