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英蟯虫: 健康診断 (Mar. 30. 2001)
〇岡大兄ぃ様:いつも色々とありがとうございます。 お元気ですか?
数年ぶりに昨年末病院で健康診断を受けました。 最近は労働省とかからの締め付けが厳しいらしく定期的に健康診断を受けないとならないそうですが、 今回〇〇に赴任する前のその前の出張時も面倒だったので〇〇&〇〇室からの命令を全て 無視して〇〇に来ました。 それがやはり最終的に逃げ切れなくなったのと、ひょっとしたら自覚症状が出ていないだけで 体中が蝕まれているのでは?と思い、今回は素直にその勧告に従いました。 帰りの飛行機の中でしばらく禁酒するために、ビールとかワインとかコニャックとかがぶ飲みして ベロベロのゲロゲロになりながら関空に降り立ちました。 それから一週間田舎の隠れ家でほとんどアルコールを控えた生活を送り、いざ 〇〇県〇〇市にある病院に行きました。 (絶対禁酒だったのですが、ある昼食時に義理の母が「ほんまに禁酒してんのか?」 と探りをいれてきて、目の前にキリン・ラガーをポンと置きました。それは勿論飲んでしまいました。 御免なさい、神父さま:戒律を破ってしまいました) 前泊の宿も(別嬪さんの紹介もあり)病院から近い「〇〇〇都ホテル」に泊まることにして、体力の温存を計り 万全の体調で健康診断に挑みました。 ボクサーがタイトル・マッチ直前の減量で苦しむように、アルコールからの誘惑を断ち切るのは大変でした。 そして健康診断当日を迎えました。 総務間同士で連絡が行っているので比較的優先して確認してもらえるのですがそれでも 色々な部署をタライ回しにされます。 先ず、問診表の欄を自分で埋めます。 それから脈拍・血圧測定(これは廊下の隅にある機械に自分で腕を突っ込み自分で操作して測定結果が 印刷されたものをファイルに閉じます。若い看護婦さんが測定してくれると思っていたのですが・・・) 次に、トイレに行き、採尿、採血、身長、体重測定。 この採血担当の看護婦さんは弟子入りしたばかりの漫才師みたいな感じで関西弁丸出しです。 採血の寸前にどちらの腕がいいのか質問すると、 「どちらでもエエです、ドバーッと出る方で、ドーんと行きましょう、どーんと」と大きな声で言います。 注射器を打たれる時に少し笑ってしまい、痛い思いをしました。 次はレントゲン室です。レントゲン室の前にはH製のMRIとかのパネル展示がされてありました。 ひょっとしたら〇部大兄ぃのところのものか〇岡大兄ぃのところの製品か?とかそんなことや 〇部大兄ぃのところ経膣探傷子か何かで直腸検査されるのか?等々心配してしまいましたが 虫けら以下の社員一人にそんな高価な装置など使って検査してくれません。 レントゲンの後は視力検査、聴力検査、そして心電図でした。 心電図担当の看護婦はすっごいブーちゃんでこちらが上半身裸になった途端に何故か鼻息が荒くなった ような気がしました。そして何故か念入りにあの冷たいジェルをたっぷり塗られました。 (今回唯一の当たりは:視力検査の看護婦さん(or 女医さん?)で手塚治虫の未完の作品 「どついたれ」に出てくる眼鏡の女医さんに似ていて、いらぬ想像を働かせてしまいました。病気ですなぁ) そこ(心電図室)を脱出して最後はまた内科に帰ってきました。 向かいに座った婆さんが隣に座った婆さんに質問を始めました。 「ちょっと、あんた、ええ補聴器してますなぁ、どこで買いはったん?」 「はぁ?」(この隣に座った婆さんは耳が遠いらしく補聴器をしています) 「ええ補聴器してますなぁ、どこで買いはったん?」 「はぁ?」 「ええ補聴器してますなぁ、どこで買いはったん?ちょっと教えておくんなはれ」 「はぁ?」 なかなか埒があかないのでその向かいの婆さんは段々とこちらに近づいてきます。 そして隣の婆さんの耳元で: 「この補聴器どこで買いはったん?」と大声で叫びます。 「はぁ? ああ、これ、補聴器屋さん」 病院に自力で来る老人連中はみんな元気です。 内科の先生は不潔か高潔か判別が難しい白山羊みたいな口ひげ顎髭(どれもこれも白髪)をたくわえています。 聴診器による診断、ならびにベッドに寝かされたままでの触診、それから問診表をチェックしながら 最後に一言言いました。 「デブ」 健康には注意しませふ。 注)上記の関西弁は微妙なところで正確さを欠いているかもしれません。 と言っても首都圏の人にはわかりませんよね? 追伸:その健康診断の当日の夜と翌日の夜は2連ちゃんで忘年会だったので 解禁になった私は勿論楽しんで飲ませていただきました。
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