連休だからと言っても一日しか走らない
久方ぶりに旅に出た。
今回も一人旅。
金曜日から休んだので四連休だからと言っても、、、、、
諸般の事情で一日しか走らない。
連休二日目、土曜日朝六時。
家を出てまだ三十分。
東京の端、瑞穂町横田基地北側のコンビニ前で。
後ろに僅かに写っているのはZRX1000、ZZR600の女連れ。
旅の荷物満載の彼らはペアで一体何処に行くのか、、、。
埼玉の飯能から名栗村の旧道を通リ秩父へ。
秩父から国道299で志賀坂へハンドルを向ける。
ここまで来れば山里の雰囲気。
けどまだ紅葉はしていない。
あと一ヶ月もすれば山は”絵の具皿”。
クネクネと曲がった先が志賀坂峠、埼玉と群馬の県境。
左の彼はT-MAXでこちら側の林道から出てきた。
”ここ何処ですか?”
志賀坂と教えてやった。
”何処かにガソリンスタンドは有りますか?”
そこまで俺は知らない、石油協会で無いもんで、、。
結局、彼は左折して群馬側へトンネルを抜けて行った。
トンネルを抜けた先は、あの御巣鷹山の麓。
国道299が途切れる手前で御巣鷹山方面に左折。
一車線、浮き砂、舗装していなければまるで林道。
けど夏に走った、十津川の国道425よりは快適。
有名な有料道路なんかより、こんな道の方が好きだ。
日本には走っていないこんな山道がまだまだある。
ぶどう峠で一服。
峠では群馬ナンバーの四輪のオヤジに声を掛けられ適当に相手をする。
何だかんだと言ってこのオヤジ、”跨っても良いかい”と言うや否や、 こっちの返事も聞かずにいきなりRSに跨る。
不快!!実に不快!!、 大げさかも知れないが、”自分の女房を寝取られた様な”気分。
ニッポン人の悪いクセ ”ニヤニヤ笑いしながら、他人の庭にズカズカと土足で入るような事” を平気でやる。
そしてまたそれを悪い事とも、屁とも思っていない。
仮にこれがベンツだったとして、お前はその運転席に平気で座るかい?
信州側に下りる。
小海から北上、浅間山を前景に軽井沢へ。
佐々木譲の短編にも出てくる白糸ハイランドウェー。
短編の中でもこの道は悪い道で描かれていた、、、と思う。
十数年前の自らの経験でも、有料でしかもダートだった筈だが。
今回久方ぶりに来たところ、一車線だが舗装されていた。
白糸の滝はパスして、そのまま鬼押ハイウェー。未知の道。 走りやすい。
実は、この辺り記憶はあれど写真が無い。 只管走っていた。
何かにとりつかれたみたいに。 ロクに景色も見ていない、只管ワインディングを走る走る走る。
かと言って調子よく飛ばしていた訳でもない。 観光バスが多くて危険なだけ。
鬼押ハイウェーから万座スカイラインに入り、志賀草津道に出て渋峠 でも停まらずに、只管走った。
停まるのが嫌いな性格は山を下り、湯田中の温泉街に出ても停まらな かった。
だから写真が無い。
結局、行先が読めなくなって腹も減り、遅い目の昼食を中野で摂った。
日帰り旅は午前中が華だ。
午後は所謂、折返で気分的にも乗らない。
中野から野沢へ。途中、飯山で昼ブロ。
野沢から津南町方面に抜ける旧国道。
中野からはほぼ千曲川に寄り添いながら走る。 それにしても大きな河だ。
国道は新しくなっても旧い道を走るのが好きだ。
夕方、道端のススキに秋を知る。
結局、今日は千曲川の流れのように流れ流れて新潟県までやってきた。
津南から十日町を経て、途中で追いついてきた八王子ナンバーのファイヤーストーム君と
適当にジャレながら一山越えれば関越道だった。
関越道駒寄PA
夕暮れ、鰯雲に夕陽が映え、秋の空が広がっていた。
写真にすると何の情景も出ていなかった、、、、。
約590キロ走って、日帰りの旅も終幕。
初めての我が子が生まれてくるまでに、もう一度野宿に行きたい。
ラストチャンスは十月の連休辺りか、、、、、、、、、、、、、。