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煩悩と寅 '98北海道の記録
福島に着いてやっと北海道に着いた事を実感。
国道に出て早々に地元の車の流れの速さにビックリ。
ごくフツーの乗用車が100km/H〜120Km/Hでぶっとんで行く。
80Km/Hで走っている車なんか右からあっさり抜かれる。
「ここは外国か?」北海道の第一印象がこれ。
順調に国道を走り知内で海沿いに出る、所謂シーサイドライン。
(数日後はこの道が地獄に変わる事はこの時点では想像だにしていなかった)海は穏やかでどこまでも鮮やかな青。北の海の印象は薄い。
この日は晴れてはいても気温は大して上がっていなかったが、海水浴を楽しむ人の姿もちらほら。
北国の一瞬の夏なんやね。
函館に出て函館ベイエリアに直行。海鮮食堂で3色丼を食す。金\2000也。
ホンマはイカソーメンを食いたかったが、後で聞くと今年はイカが不漁だそうだ。
また来年のお楽しみ?
。昼飯を食って腹もくちた後、早々に函館のアルペンに向かう。
私は落とした合羽、ネエちゃんはテント&シュラフの買い物をする。
買い物の後はもう夕方、本日の宿は東大沼キャンプ場と決めて3人で大沼へと向かう。
キャンプ場着19:00。
テントを張った事の無いネエちゃんに張り方を教えていたら近所の温泉の閉店時間に遅れてしまった。
まあイイさ、温泉なんか山程あると3人で納得し、この日は焼肉、北海道限定サッポロクラシック、函館ワインで宴会となる。
Bajaの兄ちゃんは単なる会社員で北海道はもう数回目、レイドのネエちゃんは実は自動車整備士と言う事が判明し、北海道上陸初日の夜は大いに盛り上がるのであった。
98/8/10 晴 後 曇
大沼〜森〜長万部〜ニセコ〜岩内〜神恵内〜余市〜小樽
「寅ブル発生」
朝7:00起床。
前夜のワインが効いた。
かなり遅いお目覚め。
朝のコーヒだけ飲んで早々に撤収準備を始めるも今まで一緒に走った2人と別れるのが辛くて結局ウダウダ、ダラダラと9:30迄居座る。もう行くかっ!と言う時になって、この旅初めての寅ブル発生。
寅のエンジンがまたも掛からなくなった。
セルは廻るがエンジンは不発。
何度か挑戦する間に段々とインパネのランプが薄くなり完全にバッテリが放電状態。
やってしまった。
ネエちゃんの提案で車の人にブースタケーブルをつなげてもらいエンジン始動は出来たモノのこれから先の日程を考えると不安一杯。
自動車整備士のネエちゃんからもこのままじゃ走れないと言う意見が出て、仕方なく今回の旅を断念する事にこの時は決めた、のであった。
仕方なく2人と別れ函館に向かうも、空は快晴、寅も不調には思えない。
結局、大沼の周遊道を1周する間に「止まった時はその時」と、旅を続ける決心がつき一路北を目指す事にする。
単純なモンだ。
「ニセコを越えてライダーハウス」
とりあえず森駅まで走り「イカめし」を買って腹ごしらえ、名物に美味いもの無しにしては美味かった。
但しイカは小さめ、これも不漁の影響か?。
時間も昼なので先を急ぐ。
空は快晴、左には太平洋、そして何も無い風景。
殺風景だけどこんな風景がホンマの北海道やろう。
長万部に近づいた頃からぼちぼちと渋滞が始まる。
いつもの様に左から抜こうと思ったら、トラックが幅寄せして来る。
最初は嫌がらせかと思ったが、その後も何度か左に寄ってくる車が多いのが判明。
全て左折車。
そこで漸く北海道の正しい車の抜き方を覚える。
要は追い抜きは確実に右から抜くのだ。
長万部からはニセコへ向かう。
緑の高原を、幅の広い直線道路が真っ直ぐに伸びている。これが求めていた北海道の道だ。
快調に100Km/Hペースで飛ばす。
ニセコ町からニセコパノラマラインに突入、途中で歩いているキタキツネを発見。
北海道にしてはクニャクニャと曲がるワインディングを越えると急に雲行きが怪しくなる。
岩内の道の駅に着いたのが15:00丁度。
そろそろ今日の宿泊地を探す事にする。
最初に行ったのが、雰囲気が北陸そのものの積丹半島西部の神恵内の休暇村。
眺望はすばらしく良いキャンプ場なのだがファミリーキャンパーが多く有料なので没。
道道569を通り、あの事故のあった「豊浜トンネル」を通って古平に出るもめぼしいキャンプ場はどこも満杯。
翌日の天気も気になりはじめ余市に着いた18:30、キャンプを諦め「これも経験」とライダーハウスに宿泊する事にする。着いて早々夕飯を食べさせられる。
宿は初老の夫婦がやっていて料金も安いのだが、来ている連中は私の嫌いな「北海道オタク系」。
北海道を走るのが目的でなく、どちらかと言えばライダーハウスに来て駄弁るのが目的みたいな奴が結構居て困った。
連中を相手にするのも疲れたので、消灯の11:00迄に帰ってくる旨を宿のオッサンに伝え、教えてもらった小樽の「花の湯」温泉に行って長湯をして自分の時間を取り戻した。
98/8/11 曇
小樽〜石狩〜留萌〜羽幌〜天塩〜野寒布岬〜稚内
「久方ぶりに貰いモノをする」
8:00に宿を出る。札幌方面に向かう道は小樽市内で早くも混みはじめる。
信号待ちをしていたら、左に止まった10トン車のオッサンが「どこから?」と声を掛けてくる。
「浦和!埼玉やね」と答えるとオッサンは「遠いとこからきたのぅ、これ飲んできな」と缶コーヒを差し出してくる。和歌山や新潟で毒物事件があったので一瞬躊躇したが、ありがたく頂戴してタンクバックに収める。こんな経験ってもう何年していないのだろうか?その後は昨日までと打って変わって、淡々と、何も無い石狩地方を約60Km位走るのであった。
「羽幌 吉里吉里」
曇天の中をひたすら海岸線沿いを走る。
日本海はどんよりとした灰色の海。昨日までの青い北の海とはまるで違う落差に気も滅入りがち。
だが気持ちに反比例して走りに集中した為か、留萌市内には予定より遥かに早く11:00には到着。さらに一走りして羽幌着12:00。
オオカワ殿の言っていた「吉里吉里」を国道沿いに見つけナスカレー&コーヒーの昼食とする。
置いて在った「ライダー名鑑」の87年の50音別索引を見ると、確かに「和歌山県CB750F」のオオカワ殿の名前を発見。
いかにも変わり者風のマスターに85年と87年の「ライダー写真名鑑」を見せてもらえないか頼むも、「仕舞っちゃったからなぁ」と言われて結局見る事は出来なかった。まあ名前を発見しただけで良しとするか。
13:00に勘定を払って出る時、しっかり98年版の名鑑用写真を撮影してもらった。
「稚内新名物?シジミの酒蒸し」
なおも日本海側をひたすら北上、天塩の手前でZZR11を含むリッター軍団4台と適当にバトルしながら走っていたら、対向車からパッシングの嵐。一同、一気に140Km/Hから60Km/Hにスローダウン。案の定やってました、ネズミ取り。
免許が助かった、、。
天塩から道道106(オロロンライン)へ、左も右も何も無い平原を、地元の車は120Km/Hオーバーでぶっ飛んでいく。
この風景、この雰囲気はどこかで見たなと思っていたら映画「マッドマックス」で白バイ警官のグースがぶっ飛んでいた風景を思い出した。
あっと言う間に稚内に入り野寒布岬へ。
何の変哲も無いただの岬で拍子抜け。
16:00に稚内市営森林公園に到着。
テントを張って岬を越えた反対側にある温泉「童夢湯」に直行。
夕飯は、折角最北に来たのだから海の幸!と言う事で、スーパーでアサリを探すもシジミしか無い。
仕方なくアサリならぬ「シジミの酒蒸」を作るも、出来上がって一口、「味が無い!!」。
そうシジミは淡水貝なので塩味が効いていなかった訳。それでも塩と醤油で何とか味を付け、サッポロクラシックで乾杯!このキャンプ場は無料、しかも稚内の夜景が見えて最高の野宿が出来た。
98/8/12 曇 後 晴 後 曇
稚内〜浜頓別〜興部〜サロマ湖〜美幌〜屈斜路湖
「〇〇君ごめん」
7:00稚内発。稚内駅に寄って最北の駅をパチリと写した後は一路宗谷岬へ。
7:30頃、宗谷岬着。
ここも何の変哲も無い岬だったが、一応、通り掛かりの人に写真を撮ってもらう。宗谷からは風のきついオホーツク海を南下。
浜頓別の入り口で「右
クッチャロ湖」の看板を見つけるも、自分の意志に反して先を急ぐもう一人の自分は枝幸方面に進路を取っていた。
浜頓別の単なるコンビニでオニギリをほおばる。ここからもひたすら海沿いを南下、ただ走るだけ。昨日の後半とちっとも変わらん。
途中寒くて寒くて、道の駅(それにしてもこっちは道の駅が多いな)を見つける度に便所に駆け込み、その度に「ホッ」とコーヒータイムをする事数回。雄武で日の出岬に寄って興部迄来たものの、もっと海沿いを走りたくなって、当初の計画(興部から西進して名寄)を断念する。
〇〇君、ごめん。
本当にごめん。
(後でやはり〇〇君に一言電話しなかったのが悔やまれる)
「単車乗りは帆立ラーメンが好き?」
サロマ湖迄来て丁度13:00。
広大なサロマ湖畔にポツンとあったレストハウス(伊丹十三作「タンポポ」風)で「帆立ラーメン」を食す。
何の変哲も無いただの店だったが、客は私を含めBMWのオヤジ、400CC二台の学生風。
見た目70歳近くのハーレー乗り、川崎GTR&本田X-4の親子と、皆単車乗り。
このみんなが全て帆立ラーメンを注文している。「うーん、思考が一緒や」。
けど皆が注文するだけあって塩味の帆立ラーメンは確かに絶妙。
食後、腹もくちて、早めに本日の宿を決めようと地図を広げてしばし思索をする。
天気も若干回復してきたし、国道も飽きたので道道で佐呂間町を経て留辺蘂に抜けようと考え、牧場の中を真っ直ぐに伸びる道道103を南下、やがて国道333に出た所で急に「美幌峠」に向かいたくなり、進路を東に変える。
美幌は確か「林道無宿」(アウト・ライダー誌参照)の寺シャンこと寺崎勉の故郷だよなぁ、等とどうでもよい事を考えている
と、「美幌峠-濃霧注意」の表示が、、。
内心、悪態付きながらも峠道を登って行くも結局、峠の頂上まで快晴!!で屈斜路湖を一望。
半分あきらめていただけに感動は大きかった。16:00。屈斜路湖和琴キャンプ場着。
「居酒屋’煩悩 ’和琴店」 買い出しは遠い。
混雑度も稚内とは話にならないくらい高い。温泉も露天は汚い。けど和琴は結構楽しかった。
着いた途端、沼津ナンバーのBaja&GB250の男女連れと話を始め、隣り合わせでテントを張った。
その後も奈良ナンバーのゼルビスの会社員、岐阜ナンバーのBajaの暗い男、通り掛かりのその兄ちゃんにコバン鮫の様にくっついて走っているという三河ナンバーのDR250に乗るネエちゃん(この女の子が今回一番可愛かった、だからどうした?ですが)が廻りにテントを張りはじめ、各々が晩飯を食った後はビール、ワインで宴会に突入。
誰が言い出したか私の事を「居酒屋さん」と言い出して、、、寝たのが確か0:00を廻っていたような気がする。ただ残念なのが、居酒屋のガソリンコンロが途中から全く吹けなくなり、どうも故障した様な気がする事だった。
98/8/13 曇 後 雨
屈斜路湖〜摩周湖〜中標津〜開陽台〜斜里〜網走
「霧の摩周湖、やっぱり」
夜に雨が降っていたのは知っていた。
が、覚悟して起きてみると薄日も差している。朝から露天風呂に行く奴、コーヒーを飲み出す奴、パンを食う奴、その他諸々。前日の酒が頭に残りながら9:30、皆ばらばらに出発するも行く所は「第一展望台」に決まっている。
霧の中をしばらく走って第一展望台に再び集合。
期待通り?の霧の摩周湖。「知っている女の子で、初めて見た摩周湖が晴れていた子がおるねんけど」(これ、〇崎さんの事ね)と言うと誰とも無く「かわいそ〜」と返事が返ってきた。
という事らしいですホンマは。
責任は持ちませんが私は。
「第三展望台」に場所を移しても状況は変わらず、皆で写真を撮り、焼きモロコシを食って腹ごしらえ。
そんなに長い付き合いでもなかったが、お互いの名前をメモして「また会いましょう」と言って三々五々、霧の摩周湖を後にした。
「雨の網走番外地=網走湖キャンプ場」
コンロの不調は朝まで変わらなかった。
釧路に向かう三河のネエちゃんと途中で参加してきた所沢ナンバーのCB400と別れ、中標津へコンロを探しに向かう。ホームセンターで\1、980のガスコンロを手に入れ台所は確保。天候が雨なんで期待は出来ないが開陽台に行くも、やはり霧で何にも見えず、、。
来年が有るさ。
北19号と言う直線道路も期待したほどの気持ち良さも無く、道東特有の霧の中を、地図とにらめっこ。知床=今回はパス、霧多布=パス。
結局どこもパス。
「今日は移動日」と諦め、ひたすら網走に向かった。
開陽台で会ったZZR400の兄ちゃんが「網走湖のキャンプ場は良かった」と言う言葉を信じて、。
斜里で若干小雨になったものの、網走市内はまたも本降り。
結局17:00網走湖着。晩飯時に八王子ナンバーのXJR1200の兄ちゃんが横にテントを張ったので、一緒に単車の話をしながら、ビールを飲み10:00就寝するも、夜中の2:00にまだ騒いでいる連中の嬌声で叩き起こされる。
辛抱できず「何時まで騒いでんねん、ドアホ!」とアホ面さげた会社員5年目風の奴等を一喝。しばらくは静かになる。
98/8/14 曇 後 雨 後 晴
網走〜美幌〜北見〜留辺蘂〜旭川〜北富良野
「朝風呂温泉」
XJR1200の兄ちゃんと記念写真を1枚撮って出発、7:30。
どうも昨日から雨の気配が強く、合羽が手放せない。
2回目の美幌を過ぎて曇の中、淡々とした丘陵の牧草地を西に向かう。北見を過ぎ、9:00。
道の駅温根湯でイモ餅の腹ごしらえ。
ジャガイモを単にイモ状にしただけのものだが結構、歯触りが良く気に入った。
昨日の雨で体中が痒い。
折角温泉のある所に来たのだからと、ちょっと西に走った滝の湯センターと言う町営温泉で朝風呂を浴び、最高の気分になる。
本来はビールが飲みたい所だが、今回は我慢我慢。
「旭川ラーメンを食す」
朝風呂に入ってすっかりご機嫌だったのに石北峠、層雲峡でまたすっかり雨。
何も見ずに黙々と走り続けて大都市旭川に入りラーメン村に直行。
丁度12:30で8軒有るラーメン屋はどれも行列であったが、その中の「森のラーメン」と言う店に並び味噌チャーシュー&餃子を堪能。
再び汗びっしょりになって旭川を出る。
天候は段々回復の兆しが有り、晴れ間も出てきた。
美瑛では国道を外れ道道を走りやがて北富良野へ到着。
日の出公園キャンプ場に15:00着。
ここは単車の連中は多かったが、結構スレた感じの奴が多く雰囲気はさほど良くなかった。
旅も後半に来て疲れも出て来たので、誰とも話す気になれず、一人で十勝牛のシャブシャブを作って食い、20:00には就寝していた。
98/8/15 曇 後 雨 後 曇(深夜大雨)
北富良野〜日高〜夕張〜千歳〜支忽湖〜虻田〜長万部〜熊石
「おカアちゃんごめんな」
7:00出発。富良野と言えば「北の国から」の悲別の舞台、麓郷が有名だが、私はドラマ自体見た事も無いし興味も湧かないのでパス。
天候も小雨が降る悪い状況なのでひたすら南下、日高からは方向を西に変え「樹海道路」を西進。
新夕張駅前で、入院している実家の母親の為に夕張メロンを送りいつもの親不孝を詫びた。
「カニ飯だけが楽しみで」
夕張から千歳に出て、支忽湖方面に進路を取るが雨は降り止まない。支忽湖はパスして走り続ける。この辺りまで来ると、北海道らしさはあまり感じなくなり、悪天候もあいまって、走っていても何の楽しみも無い。
だから長万部のカニ飯だけが必然的に楽しみになった。
洞爺湖方面には寄らず南下し、途中昭和新山を国道沿いから一枚写真に撮っただけ。
虻田に出た時は土砂降りになりヨロヨロと交通量の多い国道5号を「カニ飯、カニ飯」とつぶやきながら走り続ける。
途中雨が止んだ時点で、長万部駅前に到着。念願のカニ飯にありつく。
「新ちゃんとの出会い」
山越えをして日本海側に出た所で完全に雨は止む。熊石迄行ってテントを張る事にすれど、着いた熊石休暇村キャンプ場は満員状態。おまけに\1200もふんだくられる。
幸いBMW-K100に乗った親子がテントを張っていたので、その横に張らしてもらう。横浜から来たこの親子、6泊7日の予定で来たという。
北海道は2回目だそうで、小学校3年生の男の子の名前は「新ちゃん」。この子が私に興味を持ったらしく、晩飯には「ジャガイモ食べない?」、食後は「お兄ちゃんナシ食べない?」と言った具合で、親子との会話は弾んだ。
こんなに混んだキャンプ場で花火をやりだす馬鹿を見て、新ちゃんは一言。
「こんな所で花火やるなんて、ウルサイし、ごみを片づけないんだよきっと」
こんな子供もおったんや。
全ては親の躾なり。夜の22:00、新ちゃんは初日の疲れがドッと出たらしくいきなり寝込んでしまい、この日はお開きになる。
98/8/16 大雨 後 曇
熊石〜厚沢部〜大野〜函館〜福島〜函館〜青森
「大雨、波浪、強風警報」
朝、尿意を催し目が覚めると大雨。
待っても降り止みそうにないので早々にテントを撤収し東屋にて出発準備。
7:30、新ちゃん親子はまだ寝ている様なので昨日新ちゃんが欲しがっていたホクレンの旗をBMWに残し、メモを置いて出発。
初日に帰りの福島〜三厩の14:00発のフェリーを予約したので早めに福島に向かうも、大雨と海岸沿いは強風で大荒れ。
5月の事故以来、特に強風は大の苦手なので、一旦函館に進路を取る。函館フェリー埠頭に9:00着。
キャンセル状況は150番待ち。
まあまだ時間があるので、小雨になった10:00過ぎに福島に向かうも、途中で大雨、初日に走って気持ちの良かった知内の海沿いなんか、強風でまともに単車で真っ直ぐ走れず、直線ハングオン状態で走る。
かなりと言うか強烈に恐い、もう地獄巡り状態。やっとの思いで福島に到着するも、海は大荒れで「本日欠航します」という係員のつれない返事。
合羽を着たまま、へなへなと待合室で座り込んでしまった。
待っていても仕方が無いので、庄内ナンバーのドカ900SSの人と一緒に函館に舞い戻る事にする。
途中、知内でまたも直線ハングオン状態になり、上磯では国道通行止め、迂回路の林道を走りやっと函館に到着したのは、15:30であった。
キャンセル待ちは260番まで増えていたが、生きてここまでこれただけでも満足。
キャンセル番号を取り、早速にビールで乾杯となった。
21:50、結局3便待って青森行きのフェリーに乗船となる。
98/8/17 曇 後 晴
青森〜浦和
「とうとう最終日」
青森着が相当遅れて2:45着。
ドカの人は眠いので駐車場にテントを張って寝るというので記念に1枚写真を撮り別れる。
3:30東北道に入る。早朝に通った岩手ではほぼ岩手山の全貌を見ることが出来た。
でかい山だ。
その後は200Km走っては30分休み、250Km走っては30分休みを繰り返し、11:30。
浦和着。
こっちに帰ってくると暑くて、暑くて、もうやっとれまへん。
総走行距離 3,931Km 総費用 \103,663- ご苦労様でした。
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[編集用画像メモ]
01.jpg=8/9、三厩〜福島のフェリー上
02.jpg=8/10、ニセコに向かう辺り?
03.jpg=8/11、オロロン街道
04.jpg=8/11、ノシャップ岬
05.jpg=8/12、宗谷岬
06.jpg=8/13、朝、屈斜路湖にて
07.jpg=8/13、霧の摩周湖、第三展望台
08.jpg=8/13、霧の開陽台
09.jpg=8/14、富良野に向かう道道
10.jpg=8/15、昭和新山