■Paris, Texas■
4年間行方不明だった男がテキサスのパリを向っている砂漠で発見される。彼を迎えにきた弟は、廃人の様になっている兄をロサンゼルスに連れて帰る。男はそこで別れていた息子と再会し、自身の記憶を取り戻し、息子との距離を埋めようと努力し始める。そして、父と息子は、消息を絶っていた母親の行方を探す旅に出るのだった。言葉を失った男が、再び自分の言葉を取り戻すまでの、心の旅をつづったロードムービー。ヴェンダースが、アメリカの砂漠を描くには絶妙なS・シェパードのホンとライ・クーダの音楽を得て、風景で物語を描き、男の探し求めたものの先にあるものを描ききった。
初期三部作
さすらい (1976/独) | ||||
まわり道 (1975/独) | ||||
都会のアリス (1974/独) |
バグダット・カフェ[Out Of Rosenheim]1987年【西独】 |
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夫婦喧嘩。ミセス・ジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は夫と別れ、砂漠をさまようとそこには砂漠のオアシス、バグダッド・カフェが。そこでの奇人・変人とも思われる味わい深い人々との交流を描く。
’89。西ドイツ。砂漠のハイウェイ沿いにあるぼろいモーテル「バクダット・カフェ」。ある日ふらりとドイツ女ジャスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)がやってきた。始め周囲の目は厳しかったが次第に彼女の明るさによってなごんでいく。いつのまにか彼女の存在によって周囲が明るくなり、店は繁盛繁盛し出した。彼女は「バクダット・カフェ」にとってなくてはならない存在になっていった。のだが…
「バクダット・カフェ」の舞台となったモハーベ砂漠
製作 | パーシー・アドロン / エレオノール・アドロン |
監督 | パーシー・アドロン |
脚本 | パーシー・アドロン / エレオノール・アドロン |
撮影 | ベルント・ハインル |
美術 | ベルト・アマデウス・カプラ / ビルナデッド・ディ・サンノー |
音楽 | ボブ・テルソン |
出演 | マリアンネ・ゼーゲブレヒト / ジャック・パランス / CCH・パウンダー |
「バクダット・カフェ」のテーマ曲 「コーリング・ユー」