2006年4月:或る女性の作品集
或る日曜日の静かな午後、或る女性から預かった作品集を拝見させていただく。
多分大半がポジからのプリントであろうと思う。
写真団の活動だけは実名で行うことを宣言しているが、この作品集についての公開は
本人から許可を得ていないので実名は伏せる。
本来なら許可を得てから電子画像化するのが筋ではあるが、私見というか私的な日記としての
範疇に属するものとしアルバムの一部をそのままスキャンさせていただいた。
(時間的な制約もあるので全ての頁をスキャンしたわけではない)
真面目に作品と対峙しそれなりの自分の言葉でコメントすべきではあるが、
近年そんな風に写真とは対峙していないのでここでコメントできる立場ではない。
と、同時に創作活動を再開しろ!ともう一人の自分が叫んでいるのも事実である。
今回拝見させていただいた作品はバリと尾道(記憶違いだったらご免なさい)のものであった。
バリの作品は何処となく藤原新也の「バリの雫」に近い感じがするし
尾道の窓ガラス越しの作品は少し前のアサヒカメラに掲載されていた
宮本隆司の「Palast
共和国宮殿」に似た方向性を感じたりした。
(身内ではユキちゃんのあの名作「アウシュビッツ」の鉄条網を想い出す)
団長様ぽい言い方をするとある種の「空気感」みたいなものが感じられるし、
彼女が表現したかったものも自分なりに感じられたのでは?と自分に問いかけている。
芸術を理解出来るか否か?という問いかけは好きではない。
彼女の作品が好きかどうか?と問いかけると勿論好きである。
近年の自分がいかに怠惰に過ごしているのか、そんなことを反省している。